2012-01-01から1年間の記事一覧

用の美

用の美という。考え方は素晴らしいと思うし、基本的に共感する。でも、用の美だけじゃだめだと思う。用の美は用を超えない。暮らしに根付くものは、絶対的に機能性が高くなくてはいけないと思うから、理性に留まる。理性を超えたところに美術がある。

tumblr 2

使ってみているけど、まったく分からないのが著作権の範囲。画像引用がどこまで良いのか、自信がもてなくてバンバン投稿できない。 新聞社は、関係社の協会で著作権の規定を厳密に定めている。すべての記事と画像にリンクをはるだけでも許諾が必要という注意…

夕陽

日没の1時間くらい前、西日を受けて山の稜線が際立つ。なんて美しいのやろうと思う。

tumblr

tumblrを使ってみる。webデザインの流行は、どんどん変化してるんやなぁと実感。あと、ネット人格の距離感とか、発信する力の意味とか考えてしまう。面白いな。

昭和史

昭和をちゃんと勉強したいと思いながら、ずっとほったらかし。キーになるのは 歌謡曲(民謡と演歌含む)、テレビ番組の変遷、家電、デザイン(民芸含む)、都市計画と建築、ファッション、百貨店と流通(特に西武百貨店とイオン)、小説と絵本(創作物語は戦…

食べる人

おいしそうにものを食べる人が好き。筆頭は小泉武夫先生。おいしそうというより、もう食べることそのものへの執着がすさまじい。生命力を感じて、清々しい。どころか、食べている姿は、なんだか生命そのものへの尊敬も感じる。

教育のこと2

教育といえば、神社のお参りに参加させていただいた時に、小学校の教育はすごいもんやと思った。お参りをしながら、なんとなく学校の始業式を思い出す。式次第とか、起立、礼とか、学校教育の原点は神社の作法にあるってことやろうか。神職が祓の言葉をあげ…

教育のこと

人を育てるのは難しいことや、と父の口癖。教育は必要、でも本人のやる気や、周りの友達や家族の気持ち、タイミングと本人の趣味嗜好や師との相性や、いろんなものとの兼ね合いで結果が出る。こわいことに、結果が出るまでには何年もかかる。そりゃ難しいも…

「人をつなぐ」流行

「人をつなぐ」という。コミュニティとか、つなぐとか、絆とか、そういうのが一種の流行になっている。違う世界の人をつなぎたい、と優秀そうな人が言う。キラキラした表情をあちこちで見る。正直なところ、少しその空気になじめない。優秀な人がもっている…

ハジメテン

art

初めて生ハジメテン。バブル世代の遺産みたいな町で、洒落たビルのオープンカフェわきの会場。入ってみたら、あまりの空気の違いに最初ちょっと戸惑って、だんだん超楽しくなった。アホやなーっていうのが直感的な感想やけど、よく見てたら、わざとアホなこ…

荒木経惟「センチメンタルな空」

art

ラットホールへ。空の写真のスライドショーを前に、動けなくなる。生きて、撮り続けて、空や人を見続けている荒木さんの写真たち。空の写真にうつっているのは龍なのか、女神なのか、単なる空なのか、思い出なのか、見ているこちらが一気にどこかの世界に連…

奈良美智:君や僕にちょっと似ている

art

奈良さんの個展へ。今、同時代に生きていること、それから奈良さんの作品を見続けられることを幸せに思う。マイベストを決めなくちゃいけないとしたらIn the Milky Lake あぁでも真夜中の巡礼の彫刻も好きやし、レトロな額縁の小さいのも良かったし、寝てる…

紀州 中上健次

紀州 木の国・根の国物語 (角川文庫)一夏かけて読了。熊野の旅もふまえて、自分の中で奈良と和歌山の風土の違い、差別性の違いが整理される。部落差別は、奈良で育つ中で避けられず向き合わされるものやった。東京9年暮らしから奈良に戻って、改めてそれを…

共同体の意思

中上健次の『紀州』を読んでいて、共同体の意思という言葉にはっとする。意思がある共同体ってすごいものやと思う。コミューンという表現も出てきた。

初夏から夏に読んだ小説

末裔 ディスカスの飼い方 (幻冬舎文庫) 恋都の狐さん カンタ SOSの猿 四とそれ以上の国 (文春文庫)

地蔵盆

旧盆。あちこちで地蔵盆が行われる。灯籠の灯りがゆらゆら揺れて、寂しげに見えてしまう。奈良はほんまに暑い。昔なら、子どもは体力がなくて暑さで夏を越せない子がいたんちゃうかな。小さい子どもが元気に育ちますように、切実な気持ちでお地蔵さまに手を…

働くことを考える

3.11以降の働き方を考える、という言葉に違和感をもつ。震災の前から、未来の働き方をしてきた人たちがいる。『いま、地方で生きるということ』を読んでいると、以前から見知った人、注目していた人が登場している。彼らの仕事観は、以前からずっと独自の世…

男の人のセンチメンタル

男の人がセンチメンタルに浸っているところが好き。初恋の女性。母への思慕。やなせたかしさんは、そういうセンチメンタルを詩にうたわれる。かなしくてきれい。

KATAGAMI Style展

art

KATAGAMI Style 膨大な数の型紙!花鳥風月、吉祥文様。日本の意匠は豊かやと思う。特に格子など、シンプルな直線の作る文様が、緻密で、細やかで、なのになぜかゆったりしている。ゆったりしているのは、大事なことやと思う。日常の美の中に、洗練の厳しさは…

盆踊り

毎年、十津川の盆踊りに行く。今年は、ちょっとマジメな話し合いの時間あり。よそから来て、山奥で毎年過ごす私たちが、十津川や盆踊りに求めているものについて。それは何なのか、という話。私自身は、地元の人たちが物を大事にすること、美しいものを愛す…

昭和、豊かな庶民文化

tv

世代のことを考える。テレビで見た昭和の歌謡番組は、本当に食い入るように見てしまった。見ていて初めて、自分の世代に生まれたことを良かったと思った。バブルの時に小学生、阪神大震災とオウム事件の時に高校生。思春期の間、社会の価値観の変化を見続け…

淀川の花火

淀川の花火を見る。あぁ、いいなー。

昭和の歌姫のこと2

tv

昭和の歌姫の番組を見ていて、歌がみんな良いと思った。歌の善し悪しなんて、実際はよく分からないけれど、心からのメッセージがあれば歌なのだと思う。毎年参加する山奥の盆踊りの歌の中で、気に入っている一曲がある。そういえば、一曲あたりのメッセージ…

昭和の歌姫のこと1

tv

昭和の歌姫たちの番組を見ていて、衝撃をうける。アイドルたちのレベルの高さ、スタッフ陣のプロ意識。そういうものが集結している気がする。山口百恵さん、キャンディーズ、南沙織、それぞれ若いうちから自分の役目をしっかり意識したコメント。プロ意識を…

ヘルタースケルター

ものすごい映画。沢尻エリカの演技がハンパない。彼女じゃなきゃできなかったと思う。人形みたいにきれいな体の線と、どうしようもないエロティックさが、スクリーンの中でだんだん狂っていく。狂って壊れて、それでも生きる。岡崎京子さんはすごい。原作は…

ミシマ社の本屋さん

選ばれた本たちが集まっている本屋さん。今の時代を感じさせる、同時代だからこそ関心を持つ、あらゆるジャンル。冊数は少ないのに目配り良い。何かの趣味に閉ざされた感じはないからとても心地よい刺激。城陽市の場所がまた、なんとも言えず気持ちいい。

町のかたち、土地の記憶

仕事で芦屋へ。阪神からJRまで歩いてみて、町の雰囲気が気に入る。川と山に形づくられた町のかたちが良い。そういえばミシマ社城陽のある久津川の東側も良い感じやった。土地の記憶に敏感でありたい。

刺激をうける

一年ぶりに時間に余裕ができた。ぐるぐるいろんなものを見ていたら、気になるもの、会いたい人がたくさん見つかった。同世代やちょっと上のお兄さん世代には、素敵な人がいっぱいいるんやなぁ。それぞれのお考えが、文章と画像でくっきり伝わってくる。その…

長谷川一郎 Daydream beaver

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ギャラリーデン南山城村にて。長谷川一郎さんの絵がきれい。葉群が心に残る。初夏に陽に当たった葉がキラキラして、葉の影まで一枚一枚くっきり見えている感じを思い浮かべて、絵に引き込まれる。木の形もきれい。作家さんが、絵の中の人工物のことを説明し…

朝鮮の美術-祈りと自然-

art

大和文華館の飛天さま。すっと上の方に伸びるたたずまいに、はっとする。小さくて、きれいな金工品。何かの飾りに使われていたのかな。お顔まわりや全体のつくりは素朴で、凝った装飾がなく、要所要所に細い針金をひねった数字の8みたいな飾りがたくさんつ…