盆踊り

毎年、十津川の盆踊りに行く。今年は、ちょっとマジメな話し合いの時間あり。よそから来て、山奥で毎年過ごす私たちが、十津川や盆踊りに求めているものについて。それは何なのか、という話。

私自身は、地元の人たちが物を大事にすること、美しいものを愛する感じが好きなんやと思う。私の日常から抜け落ちているものを、ちょっとしたことで感じるから安心する。あぁ、大事なことはちゃんとぶれないで続くんやな、と思える。それは小さなことで、例えば櫓を飾る布とか。提灯を紙製のもので作るとか。きっと何年も同じ物を使っている。提灯なんて、作り直す時にビニール製のサンプルも取り寄せたらしい。でも「やっぱり風情が違うわな」と紙製に決定。そういうひとつひとつを、集落のみんなで決めている。そういうひとつひとつに美しさが宿る。