2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧

紀州 中上健次

紀州 木の国・根の国物語 (角川文庫)一夏かけて読了。熊野の旅もふまえて、自分の中で奈良と和歌山の風土の違い、差別性の違いが整理される。部落差別は、奈良で育つ中で避けられず向き合わされるものやった。東京9年暮らしから奈良に戻って、改めてそれを…

共同体の意思

中上健次の『紀州』を読んでいて、共同体の意思という言葉にはっとする。意思がある共同体ってすごいものやと思う。コミューンという表現も出てきた。

初夏から夏に読んだ小説

末裔 ディスカスの飼い方 (幻冬舎文庫) 恋都の狐さん カンタ SOSの猿 四とそれ以上の国 (文春文庫)

地蔵盆

旧盆。あちこちで地蔵盆が行われる。灯籠の灯りがゆらゆら揺れて、寂しげに見えてしまう。奈良はほんまに暑い。昔なら、子どもは体力がなくて暑さで夏を越せない子がいたんちゃうかな。小さい子どもが元気に育ちますように、切実な気持ちでお地蔵さまに手を…

働くことを考える

3.11以降の働き方を考える、という言葉に違和感をもつ。震災の前から、未来の働き方をしてきた人たちがいる。『いま、地方で生きるということ』を読んでいると、以前から見知った人、注目していた人が登場している。彼らの仕事観は、以前からずっと独自の世…

男の人のセンチメンタル

男の人がセンチメンタルに浸っているところが好き。初恋の女性。母への思慕。やなせたかしさんは、そういうセンチメンタルを詩にうたわれる。かなしくてきれい。

KATAGAMI Style展

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KATAGAMI Style 膨大な数の型紙!花鳥風月、吉祥文様。日本の意匠は豊かやと思う。特に格子など、シンプルな直線の作る文様が、緻密で、細やかで、なのになぜかゆったりしている。ゆったりしているのは、大事なことやと思う。日常の美の中に、洗練の厳しさは…

盆踊り

毎年、十津川の盆踊りに行く。今年は、ちょっとマジメな話し合いの時間あり。よそから来て、山奥で毎年過ごす私たちが、十津川や盆踊りに求めているものについて。それは何なのか、という話。私自身は、地元の人たちが物を大事にすること、美しいものを愛す…

昭和、豊かな庶民文化

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世代のことを考える。テレビで見た昭和の歌謡番組は、本当に食い入るように見てしまった。見ていて初めて、自分の世代に生まれたことを良かったと思った。バブルの時に小学生、阪神大震災とオウム事件の時に高校生。思春期の間、社会の価値観の変化を見続け…

淀川の花火

淀川の花火を見る。あぁ、いいなー。

昭和の歌姫のこと2

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昭和の歌姫の番組を見ていて、歌がみんな良いと思った。歌の善し悪しなんて、実際はよく分からないけれど、心からのメッセージがあれば歌なのだと思う。毎年参加する山奥の盆踊りの歌の中で、気に入っている一曲がある。そういえば、一曲あたりのメッセージ…

昭和の歌姫のこと1

tv

昭和の歌姫たちの番組を見ていて、衝撃をうける。アイドルたちのレベルの高さ、スタッフ陣のプロ意識。そういうものが集結している気がする。山口百恵さん、キャンディーズ、南沙織、それぞれ若いうちから自分の役目をしっかり意識したコメント。プロ意識を…

ヘルタースケルター

ものすごい映画。沢尻エリカの演技がハンパない。彼女じゃなきゃできなかったと思う。人形みたいにきれいな体の線と、どうしようもないエロティックさが、スクリーンの中でだんだん狂っていく。狂って壊れて、それでも生きる。岡崎京子さんはすごい。原作は…