地域の暮らし

昨日一昨日とは別件でディープ奈良へ。餅つき、正月お飾りのわら細工、しめ縄、新年の神事用のおそなえもの。とにかくみんな手を動かして、ちゃくちゃくと正月準備が進んでいく。


なんやかやと話を伺い始めると地域の歴史への知識は深く、地域伝統芸能への熱意はあつく、それらの発表&取材のために招かれた世界各地の人たちとの交流もあり。田舎で情報が入らなくても、世の中の不況が何やかや問題になっても、そんなのとは別次元で彼らは世の中をちゃんと見てる。


心地よい生活を守るためにはケンカを惜しまないし、一方で嫌いな人でも病気なら手を差し伸べる。地域独特の自治と人付き合い。地に足ついた生活ってなんと素晴らしいことか。3日間ひたすら奈良を旅して、老若男女問わず地に足ついた落ち着いた感じをあちこちで受けた。当分の私には絶対に持てなくなってしまったもの。心の底からうらやましい。せめてそれを感じるアンテナだけは絶対に失いたくないと思う。