(三崎亜記 著)

ずっとほったらかしにしてた話題の小説。覆面とかボタンとか、装置の作り方がさすがよな。「自分探し」とか、日々の何気ない不安の様子が直接的じゃなく出てきちゃうので、ありえないのにありえる感じがぐぐっと迫って恐ろしい。そこに政治が絡むのがまたすごい。大きな法決定のかげにスルっと生活を規定するルールが決まってしまうこととか、ちょっと恐ろしくなってくる。これってもしかして現実?