いろいろ

どうせ死んでしまうのに、なぜいま死んではいけないのか? (角川文庫)」(中島義道著)読了。うーん、よく分かるっちゃ分かるし、個人的には嫌いじゃないけど。・・・厳しい人やねぇ。生活レベルにまでおとしこんだ知恵が書かれてるので、なるほどと思うことはいっぱいあったし、救われる人もいると思うけど。うーん。哲学者ってこんなに大変な生き方をしてんのか、と思った。死ぬ方がよっぽど楽そうと思えるくらい生を否定した生き方。普通はそんな矛盾を抱えてまで生きていられないと思うので、そういう精神的にギリギリのところから出された言葉には確かに重みがある。昔から哲学者ってそういうふうに生きてるんやろうな。それが存在意義なんかな。中村うさぎの解説が普通の人っぽい立ち位置から書いてるので、こっちのがよっぽどすごい。とも思う。


直前に石田衣良さんの「娼年 (集英社文庫)」を読んでたので、普通について考え込む。人って想像つかんくらいいろいろなんやんね。あ、娼年は傑作。言葉がきれいやし、ストーリーは面白いし。どこからああいう比喩が出てくるんやろーなー!の数々。あの設定の話を何年も前に書いてたってこともすごいよなぁ。男の子は絶対に読む方がいいよ、と思ったけど男の人はまた違う見方なんやろうなー。asta*のふいんきがたりで意見が割れてた。。。


そういえば自殺を実況中継のニュースにクラクラする。