クリスマスのフラワーアレンジメント

Iちゃんのお誘いで、クローズドのフラワーアレンジメントデモに参加。お花のアーティスト(デザイナー)のG氏が、クリスマスをイメージした花のアレンジを次々披露。いやすごかった。今回のテーマは白ということで、使うのは白い花と緑の葉のみ。ポインセチア、アマリリスミツマタの枝をドライフラワーにしたもの、白いバラ、かすみ草、すずらん(北欧ではクリスマスは春の訪れを楽しみにするイベントらしく、すずらんも飾られる!)、白いツタ、コスモス、椿、胡蝶蘭・・・私が知ってた花の名前はこのくらい。他にもたくさんたくさん、いろんな花のアレンジがあって、それらが花に合った様子でアレンジされていくのは手品を見てるみたいやった。


特にすごいと思ったのは菊。菊の花に最近注目しているとかで、新種の菊を松の葉と合わせたり、丸いボールに仕立てたり。ボールは、菊の花びらの肉厚な感じがポテッとしてかわいい。菊の花がクリスマス風に生かされるなんて、外国人だからこそのセンスかも。


もう一つすごいと思ったのは、アレンジのための素材。(テクスチャーと言ってはった)ワイヤーをボール型にしてワックス漬けにしたもの(ワイヤーに白い樹脂がついて、雪をまとったみたいになる)、リボン、雪のような細かさを表す砂?、氷らしさを出すジェル。それらは、ホームセンターで手に入れたものらしい。ありとあらゆるものが、彼の手にかかるとすべて美しいアレンジの素材になってた。



今日の会場はただの会議室やったのに、舞台(会議室の机に素敵なクロスをかけたもの)が花で埋められていくにつれて、どんどん立体的になっていく。高さ1m以上の木のアレンジが骨太な力強さを出し、ふわふわ動く花がゆらめく下には野の花が咲く。白色だっていろんな種類がある。北欧の景色が切り取られて、荘厳な音楽とともに少しずつ現れてくるみたいやった。


G氏は、野に咲く花がどんなふうか、知り尽くしてる感じがしたし、それをアレンジメントとして長持ちさせるために、どのように扱えば良いかということもきちんと勉強してる感じがした。すべてが結びついて世界ができる。自然の美しさを生活に少し持ってきて彩る、そういう技術をたくさん持ったプロフェッショナルなんやろうと思う。これまでフラワーアレンジメントってよく知らず、正直なところちょっとなめてた部分もあるけど見方が変わった。大変面白かった。