小さい時の思い出

いろんなことを思い出す。小さい時の失敗の数々。そのほとんどは小学校の体育の時間のこと。跳び箱を飛べずに、一番上の箱にドシンと腰が落ちた瞬間とか、逆上がりができなかったこととか、もっと小さい時、エスカレーターの足元がふわーっと動くのが恐怖で、足がすくんでいつも乗れなかったこととか。情けない気持ちに満たされて、いつも泣いてた。でも、怖くて怖くてしょうがなかった。

思い出すと、少し面白い。コロボックルの本を読みながら帰ってたら、職員室の前の溝にはまったこと、まっちょに借りたアラビアンナイトを読みながら歩いてたら水たまりに落としたこと。大人になったら思い出す必要もない、しょうもない出来事。思い出すなんて、ヒマなんやな。子育てまっただなかの友人や、親との会話のおかげで思い出せたこともある。