小学校とトイレ

小学校の最初の頃にトイレの行き方の授業があったことをよく覚えている。田中先生について、みんなでゾロゾロとトイレに行った。うんちをしたら拭きましょう。気持ち悪かったら2回拭いて、まだ気持ち悪かったら3回拭きましょう、、、というたったそれだけの授業。

さすがに小学生になる時には一人でトイレに行けたと思うし、どうしてそんな授業を覚えているのか分からないけど、なんだか忘れられない。小学校の大きな建物や新しい暮らしに緊張してたんやろうか。

最近、ウォシュレットや自動で蓋が上下するトイレで、小学校の「トイレの行き方」授業はどうなるんやろう?とくだらないことを考えた。

トイレって、この30年の日本の生活の変化のベスト3に入るんやろうな。

向田邦子さんのエッセイによく出てくる「ご不浄」という言葉の持つどうしようもない穢と生の感じは、私は分かるけれども多分今の子は分からない。