1月に読んだ本

趣味で読んだ本のみ。仕事じゃない本を全然読んでいないのやなぁ、と真剣に反省しつつ。

今日もていねいに。」いやぁ良かった。手作り丁寧暮らしは時々苦手やけど、全然そういうくくりの本ではなかった。一番感じたのは、著者の松浦さんの孤独。孤独ととことん向き合っている寂しく厳しい感じをあちこちから感じる。でも、一人がいいとは思ってなくて、ちゃんと人と丁寧につきあう生活の知恵になってる感じがした。書かれていることは当たり前のことやし、多くの人が言っていることやけど、松浦フィルターを通すと全然品が変わる。個人の感想とか趣味とかライフスタイルじゃなくて、誰にでもできるルールにまで落とし込まれてるし。時代としてもすごく求められる本やと思う。この本を読んで友達に手紙を書こうと思った。あと、知らないものボックスを作ろうと思った。


空の中 (角川文庫)」この本について、すんごく人と語り合いたい。みんなどう思って読むの?個人的には大好きやし、いろんなセリフをメモしてしまった。


原子の科学 宇宙をつくるものアトム (科学入門名著全集)」20代の間に自然科学、哲学、思想の古典を読もう、ということを5年くらい前から自分の目標にしてたのに、遂に実行しないままで20代が終わってしまった。でもそれでもいいと思えるようになった。むしろこれから科学と哲学と詩の間のところをスタートに読み始めようと思う。そのきっかけはズバリこの本やな。ギリシャの科学者ルクレチウスが「物の原点はなんだ」と問い続け、その考えを子供にも読める文章で表した本。詩として表されているので、本当に言葉として美しい。


科学や技術の仕事をしている人と話していると、自然科学への興味って根本的なところでは哲学とつながってるみたい。私は勉強していないので分からないけど、何に魅せられているのか話を聞いていると本当に面白い。


さらにそれは詩にもつながっているんやな、ということを実感させられたのは、かこさとしさんの絵本を読み直したおかげ。科学が明るい未来をもたらすと信じられていた時代の本。すごく勉強になる。