「舟越桂 夏の邸宅」展

Yさんと東京Life満喫!
庭園美術館
にて。


両性具有のスフィンクス像の数々、見とれちゃった。胸やお尻の女性らしさ、二の腕の筋肉の男らしさ、頭の形、血管が透けて見えそうな肌の色、陰の淡い青い色、とにかく美しい。見ながら、これは現代の仏像では!?と思ってしまった。って、唐突な感想やけれども。


日本の仏像は、作られた時代それぞれに人が「祈りたい姿」なわけで。スフィンクス像の厳かなたたずまいは、思わず手を合わせたくなる力を持つ、正に現代の仏像やと思った。両性具有というのがまた絶妙で、”男性の女性らしさ”と”女性の男性らしさ”を両方受け入れて許してもらえそうな感じ。展示室によっては、壁の模様が光背に見えたところもあったし。


彫刻にしか伝えられないものってある。写真も映像も、3Dだってある時代に、敢えて静止している立体で見せてるんやから、そこで伝えようとする力って「写実的」ということを超えた何かがある。すごい。