仕事って何か

私の好きな喫茶店自転車屋さんに続けて行く用事があった。帰り道、仕事ってなんやろうとふと考える。

茶店自転車屋さんはどちらも東京の静かな場所でご夫婦でやっている店。真面目さが伝わってくるとても居心地の良い店。

店では、何年も何年も二人でやってきはったんやなぁという、なんというか平穏さが伝わる。そういう静けさを感じるということは、毎日の刺激は多くないと思う。新しさを求めて、情報を消費しながら次々に変化するのが東京の町やのに、そういうものは一切感じさせない。かといってノスタルジーをアピールしている感じでもない。ただただ、勤勉に働いている感じを受ける店。

淡々と過ごしているってとても大事なことやと思う。日々穏やかに、見続けていれば、小さな変化にも気づける。毎日同じことを続ける中で気づくことってたくさんあると思う。毎日、刺激をたくさん受けるよりも、かえって深い体験があるやろうと思う。

店に行ってふんわり笑ってもらえるのは、きっと深く深くいろんなものを受け止めてこられたからこそ、時間を積み重ねてこられたからこそのことなんやろうと思う。仕事って本来そういうもんなんちゃうんかな。