美って何か

先週一週間、美しいって何か、アートって何か、ってめちゃくちゃ考えさせられたので、ずっと考えてる。

今のところたどりついた考えは、美は、大事にしようという気持ちと同じってこと。仏像とか、樹齢何百年の桜の木とか、そういう歴史あるものや自然が生み出したものは分かりやすい。図柄がきれいなお茶碗も、肌のきめ細かい器も、シルエットの美しい機械も、絵も彫刻も写真も美しいものに共通しているのは、誰かが大事に思っている気持ち。生活の中だって針仕事の縫い目が揃ってるとか、切手が曲がって貼られてないとか、大根の千切りの太さが揃ってるとか、そういうところに美しさはいっぱいある。

でも美しいだけじゃアートじゃない。縫い目とか千切りとかは多分部分的なことで、部分的なことを美しくできるのは職人さんなんやろうと思う。部分的じゃなくて、全体の世界観を作り出せるのがアーティストなんやろうと思う。

アート作品を見て感動する時って、自然が作り出したもの(と自分が思ってるもの、普通に生きていて見えていると思ってるもの)じゃない何かを見せつけられたような時。質感とか色とか大きさとか、そういう切り取り方で、自分の目では見えなかった世界、想像できなかった世界がバッと広がるとほんまに感動する。やっぱアーティストはすごい。なんか分からないけど、だからアーティストはすごい。まだ考えてみよう。