元旦の願い


20代最後のお正月。元旦の古都は、いつもの通り空気が冷たくて清々しい。今年の初詣第一弾は西大寺にて。広い境内で、新しい一年とこれからのことを考える。
つきつめて考えると、周りの人たちと幸せに小さく暮らせるようになりたいというのが心からの願い。とはいえ、ちょっと欲張って、これまでの経験を生かしながら奈良で仕事をしたいというのも正直な気持ち。それが育った土地への恩返しやとも思うし。


せっかく正月なので大きなことを書くと、自分一人のことだけではなく、奈良で奈良らしい産業が興って奈良の人全体が幸せに働けて暮らせるようになったら何より。奈良は観光地のイメージがある割には観光産業がそれほどなりたっていなくて、とてももったいない。他の観光地へ行くたびにそう思う。観光は日本全体でも取り組んでいく大きなテーマやし、奈良で奈良らしい観光、21世紀らしい観光のやり方を確立するって日本全体にとっても大事なことのはず。私は奈良でがんばるし、他の地域は他の地域らしいやり方で、そういう感じでネットワークができて、海外からお客様を迎えて、日本の全体が幸せに暮らしていければいい。本気でそう思う。


でもそれには政治と民間と寺社を含めた文化施設のすべてが動かなくてはいけないし、何年も何十年もかかるはず。そのために私が何をするのか、第一歩をどうするのか、なんてあまりにも大きな問いなので、もうそういう問いは立てないことにした。考えたって堂々めぐり。私は私が今できることをやる。一生懸命やる。それだけでいいんやと思う。個人的に識者と思って読ませていただいている方のブログなどを見ても、進み出した第一歩は大きな方向では間違ってないと思った。元気に幸せに一年過ごせますように。