私はこうして”世界一”の美女をつくる 

NHKスペシャルミス・ユニバース世界大会に向けて「美しさ」を作り上げる舞台裏。ディレクターのイネス・リグロンさんによって、日本代表の女性がメイクや立ち振る舞いの徹底した教育を受け、精神面でも「自分が美しいと自信を持ちなさい」と育てられていく様子は、とても興味深かった。


7月のミス・ユニバース世界大会の頃から、テレビでイネス・リグロンさんをよく見かける気がするなぁ。“誰もが認める美しさ”を作り上げるプロフェッショナル。「その人の個性を強調して、美しさを引き出す。流行の化粧をしても、その人自身の美しさは現れない」という美学と思想が、今の時代に受け入れられているんやろうな、と思う。


基本的には共感。と思いつつ、なんとなくざらっとする。自分らしい美しさ、って考え方は好きやけど、言葉が簡単すぎて怖い。


個性を磨いて美しくなるって、そんなん半端なく大変やで。プロフェッショナルな人をアドバイザーにして美を磨き上げていけるのは、ミス・ユニバースの代表を目指して応募してきた数1000人の中のたった一人。


やのに、自分らしさを見つければ誰でも訓練次第で美しくなれる、というメッセージがとても強い気がする。日本代表も、メンタルの弱さがあったために勝てなかった感じに見えたし・・・気のせいかな?


今までは、ミス・ユニバースに出場する人はスタイルが良くて顔も美しくて、別世界の人〜と思ってたし、もっと言えば雑誌のモデルさんたちも別世界の人と思ってたから良かったけど、あなたらしい美しさ、とか言われちゃうとなぁ。美しくない罪を感じるやん。。。もやもやもや。


とかって思いながら少女七竈と七人の可愛そうな大人を読む。